明治時代修身鑑本 明治24年

明治時代に出版された女子教育のための修身鑑本があります。
定価金拾弐銭 と書かれています。

2016/12/19 1:24

この本は高等小学校、もしくはこれと同等の女学校の教科書
向きであるので高尚な言葉は載せず簡単で読みやすくしてあると
前書きにあります。

父母の恩

第一巻第一課の最初の内容が父母 父母の恩です。
明治の女性になったつもりで読んでみます。

女子は家に居るときは父母に事へ(ことしたがい)嫁げば
舅姑にことしたがってその道を失ってはなりません。
全ての善行は、ここから始まります・・・・という意味で始まります。

2017/ 2/19 21:54

そして父母の恩は極限がなく、それは天地に等しい。
父母がいて自分がいるのです。その恩は海より深く、山より高い。
海山は限りがあるが父母の恩は限りがありません。

どうやってその恩に報いましょうか、父母へは力を尽くしても
惜しむことはありません。
という意味が書かれています。

自由という権利を主張できる今の世の中とは違って女子教育が
徹底されていたのですね。

第36課  多言の誡め

女子は、言葉多きを誡(いまし)むと、古人も云へり。口さがなく、人のうはさし、
人を謗り(そしり)などするは、いと卑しむ(いやしむ)べき事にて、・・・

これは男女問わずに現代でも通じることですね。

第28課 紫式部

紫式部は、幼きより、才知世に聞こえて詠歌をよくし、博く和漢の書に通じ、
かねて、朝廷の典故にさへ、明かなりき。時の中宮、上東門院は、文学を好ませ
給ひて、奉仕する女房にも、和泉式部、小式部、伊勢大輔など才学すぐれし人々
多かりしが、紫式部もまた、召されて宮仕しけり。