今は昔になってしまった障子の穴の張り替え

 今は昔になってしまった障子の穴の張り替え。
なぜなら障子の部屋がない家庭が多くなり、その仕事も専門業者に任せることが多くなったからです。

障子の貼り方

 今は大きな障子紙で一気に貼ることができますが、昔は一般的に障子紙のサイズが決まっていました。ですから貼り方に規則があり、下から張っていくものです。
 
 次に上段を貼ることによって、1枚目と二枚目、二枚目と三枚目、のつなぎ目が上に重なって行きます。その理由は、ホコリが下に滑らかに落ちるようにするためです。
その逆の場合、紙のつなぎ目が上に向いてしまうとそこにホコリが溜まってしまうからです。
わずか数ミリの紙の厚さなのですがホコリが溜まらないような工夫がされていたものです。

ちょっとした美意識

 障子の穴埋めには、桜形に切った紙を貼って破れた個所を隠したものでした。日本人の当たり前に思っていたことが外国人にとってはもの珍しく映ったようです。

 大森貝塚を発見したモースが感じたのは、日本人の芸術的性情だというのです。
日本人の繊細な国民性からきているのかもしれません。

「人々が正直である国にいることは、実に気持ちがいい。」
モース

 100年以上も前にそう感じられたことに私たちは自信を持つべきでしょう。

壁に耳あり、障子に目あり

障子の穴に貼る様子のアニメーション
障子の穴に貼る紙も桜の形やひし形など見た目が美しいものにしていました。
ちょっとした心遣いが現れています。