古い時代から「花びら餅」はあったようですが、初めて口にしたのは10年ほど前、初釜の時でした。細く切ったゴボウが餅を突き抜けるように中に入っていたのが印象的でした。そんな花びら餅を今年のお正月に頂きました。和菓子屋さんも正月だけの販売のようです。
白くて柔らかいもちが二つに折られています。その中に桃色の餅が入っていて、またその中に味噌味のものがありごぼうは外からも見えるように二つ折りのなかに収まっています。ごぼうという野菜まで入っている上品な和菓子は多くはありません。味噌味も加わっているので甘さと苦みがうまくマッチしています。
餅の下には白い紙が敷かれています。懐紙替わりでしょうか?口の中でやさしく溶けるような味わいを感じます。そのあとにいただく抹茶のほろ苦さと餅の甘さが相殺されて美味しく感じます。抹茶でなくてもこの場合は緑茶が合うと思います。
この度、2種類の花びら餅を頂きました。
お店によって作りかた、材料に違いがあり、白い薄皮を口にしてその違いが分かります。
地方によってお雑煮に違いがあるように花びら餅も同じです。