月を愛でる 仲秋の名月、十六夜、十七夜とその後も続く

十五夜 仲秋の名月 満月 望月

十五夜の満月をカメラに収めました。
思い立って外に出てみると、運よく建物の上すれすれに満月が見えました。

真っ暗な庭から映したものです。
明月(雲がなくくっきり見える満月のこと)とまでは行かなかったのですが、まん丸い月が雲をバックに見えました。
その後、雲に隠れてしまったので運が良かったものです。

日本人の自然に対する信仰心

常に自然の脅威にさらされている日本列島ですが、自然への畏敬の念を抱くのも自然のことです。
月を見て思ったり、物語が生まれたり、月の動きで時間を計ったり古来から月に想いを馳せていたものです。
良寛が「月の兎」を通して涙が出るというほど感動する話は江戸時代(良寛の生きた)より古くからあるものです。

月の兎

猿と兎と狐が仲良く暮らしているという話です。
あるとき帝がそれを聞いて、翁に成りすましてこの3匹に「どうして種類が違うのに仲良く暮らせるのか」と聞くと、それはたやすいことですと猿たちは答える。

「それでは腹の足しになるようなものを見つけてほしい」と翁が言うと猿も狐も獲物を取ってきて与えたが兎だけは何も穫れなかった。

それではと兎は猿と狐に頼んで火をつけてもらい、自分の肉を提供した・・・という。

そこで帝はこころやさしい兎の行いに泣き伏してしまい、月の宮殿に葬ったという話。

月の兎はこれが元になっているという話を良寛が聞いて涙したという。

そんな気持ちで月を見るとまた美しいものです。

十五夜の月 満月 望月 


十六夜の月


満月の翌日に出る月です。

いざよいながら出てくる月を言います。
前日の満月から1日後に出る月は少し遅れてためらいながら出てきました。
だから十六夜の月。

十七夜 立待月

十五夜、十六夜、と続いた後は十七夜となります。

月が出るのを待っていることから立待月と呼ばれます。

立待月

やはり十五夜より同じ位置で見る時間が遅くなっています。
月が同じ場所に来た時と思い撮ったのですが、月が上の方になっていましたし、時間が遅くなっていました。