徳川家康の膝元、岡崎市で八丁味噌の蔵見学

徳川家康公のお膝元、愛知県岡崎市の岡崎城から八丁(約900メートル)の距離にその味噌蔵があります。
 昔は城を中心にして動いていたので「八丁」離れた位置がよく分かります。
タクシーに乗ったら申し訳ない程の近い距離でした。

岡崎城入口

  • 城から8丁の場所に味噌蔵
  • 味噌煮込みうどん
  • 家康も好きだった?赤だし味噌
  • 箍(タガ)が緩むという言葉の由来
  • 味噌たるに乗っているたくさんの石
  • 江戸時代からの味噌だる
徳川家康公のお膝元、岡崎城
この城から8丁離れたところに味噌蔵があります。

熟成中の大きな味噌桶が甲子蔵の中に100桶

江戸時代に創業したという味噌蔵は品格も備わっています。
味噌自体、他の味噌と比べると塩分が少なく甘めの味噌類に属する。

お味噌汁を作るときに、みそを入れてから長く煮立たせないというのが鉄則ですが、赤みそは煮込んでも負けない性質があるようです。

 味噌煮込みうどんは、うどんを入れて煮込みますが煮込むほどに旨味が増します。
見学場所に隣接してフードコートがあるので味噌仕込みの煮込みうどんを注文。
 いわゆる一般的な煮込みうどんはうどんが柔らかくなって出汁の味がしみ込んでいます。
一方、岡崎の味噌煮込みうどんは、こしが強く煮込みうどんというより入れたばかりという方が適している。その理由は、赤だしのコクがあるのでうどんは味噌味がしみこみ過ぎると味がくどくなってしまう。赤だしに負けないうどんがこの味噌に丁度良いのです。

味噌桶の上に円錐形に積まれた石を置き数年熟成

味噌蔵に入ると味噌の香りが漂ってきます。
大豆を丸めて味噌玉にするのは昔、一般家庭でもやっていました。

本来、樽の周りをタガで絞めたのですが作る職人さんが減ってきたことから現在は丈夫な鉄のタガを巻いているとの説明でした。
「たががゆるむ(年をとってにぶくなる)」とか「タガをはずす(はめをはずす)」という言葉がありますが、タガを作る職人さんが居なくなると、この意味も理解しづらくなってしまいます。

竹製の箍が巻かれています。

樽は杉で出来ているとのことです。
「天保」と書かれた桶は江戸時代から使われているものだそうです。
丁寧に使えば、どんなものでも長く使えるものです。

長く使えば、木桶に微生物が定着して熟成が安定するとのことです。
発酵食品の素晴らしい点です。

お土産売り場

味噌クッキーを買ってみました。和洋折衷の味が美味。