京都迎賓館の紹介を14日「BSプレミアム」(9:00~10:30)で見ました。
東京赤坂の迎賓館とは対照的で純和風建築の京都迎賓館は日本の伝統技術の集大成です。
庭師さんは「あしらえ」を大切にしていると言います。
桜の木でさえも「あしらえ」として一本だけが庭に植えられています。
十数メートルもあるという和室テーブル用の木は吉野の山から選び抜いたもので職人さんもこんなに長いテーブルの漆塗りは初めてだという。
何百年もの杉の木を選ぶのにも時間を使いその上、節のない木を選ぶことができるのはその道の達人しかできないことでしょう。
漆塗りの職人さんは素手で磨くほど気を使っていたようです。
床は土足のままでも丈夫なケヤキが使われています。
細かいところまで丁寧な細工は京都ならではの仕事だとあらためて感心してしまいました。
このたび無形世界文化遺産に登録が決まった「和食」にもこだわりがあります。
京都の一流料理人が作る料理はおもてなし料理の極限と言えます。
一例ですが、生魚が苦手なお客様用に鴨の肉を用意するという心配り。
海の幸、山の幸に恵まれている日本人は自然の恵みに感謝して頂きます。
裏の畑で採れた野菜を煮たり海から上がった魚を焼いたり、と自然の食材そのままを有り難く頂くところに和食の良さがあります。
そして季節感を楽しむのも料理の一つといえるでしょう。
外国からのお客様は日本人の繊細な心遣いに感激します。
また日本人も誇りを持って和食文化を広めていきたいものですね。